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三輪 周平; 逢坂 正彦; 井上 賢紀; 田中 健哉
no journal, ,
アメリシウム(Am)の模擬材料としてセリウム(Ce)を用いてターゲットの作製試験を実施した。文献調査によりAm酸化物の顆粒をMgOに分散させた形態のターゲットを対象とし、その製造性に着目してターゲットの製造方法を策定した。粉末冶金法を用いたMgOを母材としたターゲットの作製方法を確立し、密度測定,XRD,SEM観察,EDS測定,熱伝導率測定により特性評価を実施した。
和田 成一; 小林 泰彦; 舟山 知夫; 坂下 哲哉; 浜田 信行*; 柿崎 竹彦*
no journal, ,
イオンビームはイオントラック構造と呼ばれる重粒子の電荷や速度に依存した電離密度の分布構造を持っている。そこで、イオントラック構造の違いがもたらす生物影響について調べた。CHO-K1細胞を用い、イオンビーム照射は機構高崎量子応用研究所のTIARAにおいて10.4MeV/uネオンイオン(LET=437keV/m)と17.3MeV/u12CイオンをアブソーバーによってLET値をそろえた2.7MeV/uカーボンイオン(LET=433keV/m)を照射した。細胞への致死効果はコロニー形成法を用いて調べた。DNA損傷を検出するため、細胞をCR-39上に接着させイオンビーム照射を行った。細胞内でのDNA損傷分布の検出にはDNA1本鎖切断端や2本鎖切断端を修飾する酵素を用い、さらに2本鎖切断の指標としてH2AXの免疫化学的手法を用いた。DNA損傷量の検出はコメットアッセイを用いた。カーボン及びネオンイオン照射における生存曲線を比較したところ、カーボンイオン照射ではネオンイオン照射に比べ細胞致死効果が高かった。飛跡近傍でのDNA損傷領域を評価したとき、2本鎖切断の領域はネオンイオン照射とカーボンイオン照射において大きな差は認められなかったが、総DNA損傷領域はネオンイオン照射ではカーボンイオン照射より広いことが観察された。さらに、粒子1ヒットあたりに生成される2本鎖切断量はカーボンイオンにおいてネオンイオンよりも高いことが観察された。これらの結果はイオントラック構造の違いが細胞死及びDNA損傷生成に影響することを示している。
千葉 敦也; 齋藤 勇一; 鳴海 一雅
no journal, ,
高速クラスターイオンは物質との相互作用や照射効果において、単原子イオンの数の集合体として振る舞うのではなく、多体系としての効果、つまり集団励起のような非線形的な振る舞いを見せるとして90年ごろから多くの研究成果が報告されている。しかし、こうした研究の多くはクラスターのサイズ依存性について論じたものであり、物質との衝突メカニズムを解明するためには、クラスターの構造や入射方向を考慮する必要がある。高速クラスターイオンが薄膜を透過すると、クーロン爆発を起こし解離したクラスター構成原子は、薄膜を透過する過程である電荷を持つ。この電荷の合計をクラスターのサイズで除した値、すなわち平均電荷について、未だ実験による報告例のない構造依存性を調べた。Coulomb explosion imaging (CEI)法を応用した、クラスターの構造解析及び入射方向の同定を目的とした測定システムを構築し、構成原子数の小さな炭素クラスターイオンについて解離前の構造と解離後の平均電荷の同時測定を試みた。その結果、平均電荷は、鎖状構造の方がリング構造よりも若干高い値を示し、理論計算(T. Kaneko, Phys. Rev. A 66, (2002), 052901)と同様な傾向を示す結果を得た。さらに、C3の鎖状構造について、解離前の構成原子の配置と解離後の電荷の関係を調べたところ、中心に位置する構成原子の方が両側の構成原子に比べ、電荷が低くなる傾向にあることがわかった。